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連載コラム/ガンダーラ井上の「時計 なんて、時計だって」 #001 モノにハマることに、卒業なんてありません。

#001 モノにハマることに、卒業なんてありません。
TiCTACさんのサイトでコラムを書かせて頂くことになりましたライターのガンダーラ井上です。唐突ですけどボクが普段に使っているカバンは、たいがいフライターグです。スイスのチューリッヒ出身のフライターグ兄弟が1990年代の後半に立ち上げたブランドで、バッグに使っている素材に特徴があるんです。
#001 モノにハマることに、卒業なんてありません。
はい、これは欧州の高速道路を走り回るトラックです。その荷台は日本のような板張りでなく、幌が張ってありますね。さんざん走って役目を終えたトラックの幌がフライターグの原材料。廃材として放出された様々な種類の幌からバッグのパターンに切り出されて縫製されるので、同じカバンが世の中に2つ以上存在しないのです。
#001 モノにハマることに、卒業なんてありません。
だから、ガンダーラの頭文字=Gが切り出されたフライターグを見つけると、思わず使ってみたくなる。ガンダーラ井上の頭文字=giとなれば、尚のこと欲しくなるという次第。でも、簡単には見つからないものなんですよ。そのあたりの事情がわかっている人に「うまくGが入ってますね!」とホメてもらえると嬉しくなります。
#001 モノにハマることに、卒業なんてありません。
で、こちらは昭和時代のフィルム一眼レフカメラ、ミランダG。どうしてこのカメラが登場したのか、もうお判りですよね。クロームメッキされたボディのエプロン部に、イカしたGの刻印。この時代の名機ニコンFにも同様の刻印があります。でもニコンはFで、こっちはG。そうすると両方とも欲しくなってしまうのは仕方ないことだと思います。
#001 モノにハマることに、卒業なんてありません。
その流れで大胆にGがあしらわれている腕時計となるとコレですかね。随分前のレディースモデルですが、サイズはギリギリOK。こんな感じでルールを決めておくと、モノ選びの決断が早くなります。そしてモノを使うことが楽しくなります。ミニマリストも素敵ですけど、モノへのトキメキって人間に備わった基本的な感情なんだと思います。

だから、ボクにとってモノにハマることに、卒業なんてありません。

次回から、いよいよ腕時計について語り始めようと思います。どうぞよろしく。
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