TIC TAC

オトコの腕時計、ここにあり。

男前コラム 04.
キレイ目だけど、キメすぎない。アンチスーツ

Photo & Text:Gandhara Inoue

NASAの気象学者の説によると、今年は99%の確率で観測史上最高に暑くなるみたいですね。いやそんなコトを言われなくても充分に暑いですよ。もうスーツなんて着てられない感じ! でも、仕事の都合でジャケットは手にして通勤しています。という諸兄も多いのではないでしょうか。

Anti-Suit©Gandhara Inoue

Anti-Suit © Gandhara Inoue

アンチスーツ系の腕時計とは、スーツを否定するものではありません。スーツでもジャケットでも、ビジネススタイルの組み合わせにプラスすることで、ググッとオシャレ達人度が上げられるアイテム。そのキモは、キレイ目だけどあえてハズした感じのコーディネートです。

大人顔の腕時計とナイロンのリボンストラップのコンビネーション。いわゆるNATO(北大西洋条約機構)軍用ストラップをデザインソースとしながら、ミリタリーテイストとは一線を画すファッション感覚が持ち味です。

リボンストラップってカラーバリエーションが豊富だから、イメージどおりの差し色が狙えます。それにメタルのブレスレットやレザーベルトみたいに重たい雰囲気がしないのが美点。何よりこの季節にサラサラとした付け心地なのもポイント高いですよね。

ガンダーラ井上
ライター
ガンダーラ井上

1964年 東京・日本橋生まれ。早稲田大学社会科学部卒。松下電器(現パナソニック)宣伝事業部に13年間務める。在職中から腕時計やカメラの収集に血道をあげ、2002年に独立し「monoマガジン」「BRUTUS」「Pen」「日本カメラ」「ENGINE」などの雑誌やウェブの世界を泳ぎ回る。著作「人生に必要な30の腕時計」(岩波書店)「ツァイス&フォクトレンダーの作り方」(玄光社)など。

男前WATCH 04.
アンチスーツ

ジャケットでもスーツでも、ON TIMEのビジネススタイルにリボンストラップの腕時計を組み合わせる。キレイ目だけど、完璧すぎず堅苦しくない。アンチスーツ系ウォッチは、 “あえて外す” コーディネートに必携のアイテムです。