Photo & Text:Gandhara Inoue
いまさらですが、スマホって便利ですよね。たいがいのことはスマホのアプリで事足りる。でも何だか物足りない感じがするのは、アプリってソフトウエアだからなのではないでしょうか。容量いっぱいアプリをインストールしたからといって、スマホの見た目がパンパンに膨らむこともない。物足りなさの原因は、そこです。やっぱり、何らかのモノとして存在していることって重要なんだなと思います。
このビジュアルを見ると不思議な充足感がありますよね。特に男子には響くところがあるのではないでしょうか。ひとつひとつ飛び出したツールには、それぞれの役割すなわち機能がある。それがビッチリと高密度に収められている。まさに“物足りない状態“の真逆のようなモノなのです。
このトキメキと同じような気分を味わえるのが、ファンクションウォッチです。腕時計という限られたスペースの中に、さまざまな機能が凝縮された姿に萌える。計測して表示できるのは経過時間だけじゃなく、機種にもよるけれど気圧に水圧、磁気や温度など何だか凄いことになっている。ボタンを押せば即座に起動するダイレクトな操作感覚も気持ちいい。
そのすべての機能を使いこなすかどうかは別にして、たっぷり満載された機能が物理的に丸見えになっている腕時計ってカッコイイ。この過剰さは、女子が凝りまくって仕上げた自慢のネイルと同じレベルでクールだと思います。