古くは西部開拓時代の鉄道時計として使用された歴史を持つアメリカンウオッチの代表、ハミルトン。ジャズマスターは1960年代の時計が持つ雰囲気や意匠を現代的に解釈したスタンダードコレクションだ。放射状の筋目装飾を施したサンレイダイアルにクサビ型のインデックスとクラシックなスタイルをベースに、エッジを効かせた仕上げ、ボリューム感を持たせたフォルムが存在感を主張する。貴族や富裕層の嗜好品として発展した欧州とは異なり、アメリカでは鉄道の運行を支える実用時計として時計産業が発展したバックグラウンドを持つ。この時計は鉄道時計ではないが、そのエッジを聞かせた男っぽいデザインに、スイスブランドとはひと味違うアメリカンウオッチのDNAを感じさせる。